日産エクストレイル ディーゼルAT2011/06/16 02:12

日産エクストレイル クリーンディーゼルに待望のATが追加されたため、1月に試乗しましたが、確認したいことがあったため、ブログupがこんな時期になってしまいました。

●外観デザイン
ディーゼルAT追加と同時にマイナーチェンジされ、フロントのバンパーやグリルの形状がエクストレイルのXをかたどったものに変更されました。個人的にはマイナーチェンジ前のモデルよりもカッコイイと思いました。サイドとリアはほとんど変わっていないと思います。



●エンジン
他メーカーのクリーンディーゼルには乗ったことがないので比べることはできませんが、このエンジンは結構ディーゼル特有のカラカラ音がします。クリーンディーゼルは昔のディーゼルより静かだという先入観をもっているとがっかりするかもしれません。吹け上がりはいいです。ターボの過給がかかればパワー感も結構あるので、このぐらいの加速であれば十分だと思いました。

●ミッション
6ATですが、特に違和感はありませんでした。

●足回り
乗り心地もよく、妙な動きもありません。よく出来ていて気に入ったのですが、唯一不満な点はステアリングが45度から90度の範囲で切り込んでいったときに、フロントに荷重をかけていないと路面の感触が伝わりにくくなり、思ったよりもノーズが入っていかないので切り足すことがあることです。セレナでも同じような現象が出ていましたが、フロントに重いディーゼルエンジンを積んでいる分、エクストレイルのほうが症状が顕著に出ていると思いました。フォルクスワーゲンなどの欧州車はフロントに荷重がかかっているかどうかにかかわらず、きちんと路面の状況を感じ取れます。こういったところを微妙な人間の感覚が走りの質感として捉えると思うのです。決して欧州車びいきではなく、エクストレイルに限らず他の日本車も、真に走りの質が高いと感じさせるクルマに仕上げて欲しいと思います。
まさか、マイナーチェンジでコストダウンしてザックスのダンパーやめちゃったなんてことはないですよね、日産さん。

●ブレーキ
車重が1690kgと結構ありますが、そのわりによく効きます。
他のグレードはFFを除き、VDC(横滑り防止装置)が標準で付きます。
セレナもそうですが、どうせなら全車標準装備にすればいいのに。

●静粛性
ディーゼル特有のカラカラ音がするので、街中のような加減速を繰り返すような場面ではあまり静かとはいえませんが、高速道路のように一定速度で走る場面では、ガソリンエンジンよりも回転が低く抑えられて、静かかもしれません。あくまで想像ですが。

●シート
フロントシートのサイズは包み込むように大きく、クッションもかなり効いているので、座り心地は良好に感じました。
リアシートも背もたれは大きく、リクライニングもするので快適です。

●内装(インパネ)
特別特徴のないインパネですが、シンプルで好感が持てます。先代の徹底的に道具感にこだわった、ともすると安っぽいつくりではなく、ところどころにメッキパーツを用いるなど少し乗用車っぽい適度な質感を感じさせるものになっています。



実用性というか道具としての使い勝手にこだわっている思われるつくりで、そういった意味ではよくできたクルマなのですが、クルマにエモーショナルなものを期待する身としては正直物足りないと思いました。価格も313万9500円と高いし、輸入車も買えるゾーンに入ってくるので、単にクリーンディーゼルだということを売りにし、高いのは仕方ないですよというのではなく、価格に見合った走りの質をもち、所有する喜びを感じさせてくれるなにかが必要ではないでしょうか。
厳しいことをいいましたが、価格に見合った価値という部分は別にして、国産車の中ではよくできていると思います。厳しさは期待への裏返しです。それだけエクストレイルには期待しているのです。

レクサスCT200h2011/06/22 00:05

結構内装のデザインが欧州車風で気に入っていたので、一度乗ってみたいと思っていました。
たまたま「人とくるまのテクノロジー展」(5/18~20)での試乗会で乗る機会を得ました。

試乗車
レクサスCT200h versionL 430万円

●外観デザイン
基本的なカタチは結構好きなのですが、センターに向かってラインが「クシャッ」と集中していってゴチャゴチャとしたフロントのデザインだけは好きになれません。プレミアムブランドとして、デザインに個性を与えることは大事だと思いますが、なんでこんな醜い顔を与える必要があるのでしょうか。




●エンジン(モーター)
1.8リッターエンジン+同期モーターの組み合わせで、メカニズムとしてはプリウスと同じ。
エンジン出力73kW(99ps)、トルク142Nm(14.5kgm)
モーター出力60kW(82ps)、トルク207Nm(21.1kgm)
プリウスよりも静かです。加速感はプリウスとほとんど変わりません。排気音は全く色気なし。

●ミッション
遊星ギアを用いたミッションです。ダイレクト感は全くなし。

●足回り
タイヤはヨコハマdB E70 R17 87Wです。
サスペンションはフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーンです。
一見乗り心地がいいように感じますが、細かい路面の凹凸を拾ってピッチングがシートに伝わってくるので長時間乗っていると意外に疲れそうです。
ステアリングレスポンスが最初切り込むところだけ妙にクイックで違和感を覚えました。
トヨタが考えるスポーティーとは、これみよがしの素人にウケル演出なんでしょうか。
唯一の美点はトヨタ車にしてはめずらしく、ステアリングに伝わるタイヤの接地感が、切り込んでいっても途切れないことくらいでしょうか。
自分には不満な足回りも、ジャーナリストの方々には結構評判がいいんですよね。
「F SPORT」仕様だったらまた違った印象なのでしょうか。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。
回生が強すぎて、違和感を感じます。

●静粛性
静かです。
オーディオの音が安っぽかったので、がっかりしました。

●シート
ホールドは適度で圧迫感はないです。クッションや背もたれの大きさも私の体型(身長164cm)に合っています。クッションの厚みも問題なく、お尻が痛くなりそうな感触はありません。試乗車は本皮でしたが、少しすべりやすい感じでした。

●内装(インパネ)
欧州車っぽい雰囲気は個人的に気に入っています。ただし、センターコンソール下あたりのスイッチのレイアウトが煩雑で、スイッチの操作タッチもなんだか安っぽく感じました。



今回、ナビのリモコンとなる「リモートタッチ」なるものを初体験しました。
カーソルが「カクッ」、「カクッ」と画面上のボタンに誘導されるので、操作はしやすかtったです。
クルマの本質には関係のないことですが。



メーターは「Normal」モードと「Eco」モードがブルーのバック照明で、左側のメーターがモーターの出力やブレーキの回生状況を示すエコメーターとなります。
「Power」モードにすると、バック照明が赤になり、左側のメーターもタコメーターに変わります。
特別そそられるようなものはありませんが、トヨタらしく見やすいメーターです。





はっきりいって、この内容でこの価格は高すぎです。
レクサスということもあり通常のトヨタ車とは違うことを期待していたのですが、がっかりでした。
クラウンとかレクサスの高いモデルは乗ったことがないので全部ではないんでしょうが、
自分が乗ったトヨタ車ってどれもフィーリングが同じなんですよね。
ステアリングレスポンスが過剰。
アクセルレスポンスも出だしで過剰だけど回すとパワーがついてこない。
足回りはダンパーにお金をかけてないのか、低速で細かいピッチングが出る。
ボディ剛性感がない。
ここ10年、20年ほとんど進歩していないんじゃないでしょうか。
自分がクルマに憧れた80年代頃のトヨタ車のほうがよっぽど良かったと思います。

スバル フォレスター FBエンジン2011/06/23 01:30

新世代FBエンジンがデビューしてから、ずっと乗ってみたいと思っていました。

スバル フォレスター2.0XS 4AT 標準車  232万500円(税込)

試乗車には以下のオプションがついていました。
・アドバンストパック (17インチアルミ+タイヤ、スポーツルミネセントメーター)
・HIDロービームヘッドランプ
・運転席&助手席8ウェイパワーシート
・シートヒーター
・クリアビューパック (フロントワイパーデアイサー、ヒーテッドドアミラー)
・キーレスアクセス&プッシュスタート   
・大型サンルーフ
試乗車価格 270万3750円(税込)

●外観デザイン
デビューした当初はボディサイズが大幅に拡大され、デザインもあまりカッコいいとは思いませんでしたが、見慣れてきたせいなのか、周りのライバルがカッコ悪くなったのか、いまでは結構好きになりました。ただし、グリルのデザインだけはいまだになじめません。

             全長4560mm×全幅1780mm×全高1675mm
                ホイールベース2615mm、車重1460kg
             試乗車はオプション重量を合わせて1510kgとなる。



●エンジン
2リッター水平対向4気筒DOHC
148ps(102kW)/6000rpm、196Nm(20kgm)/4200rpm
結構パワフルです。昔乗っていたレガシィーの2.2リッターよりパワー感があります。
メーカーが従来の2.5リッター並みのパワーというのも、あながちうそではありません。

●ミッション
変速がスムーズで4ATのネガを感じません。
自分が乗っているSF5のズルズルATに比べたら、格段の進歩です。

●ハンドリング
電動パワーステアリングです。
レスポンスは鋭くないですが、切った分だけ素直に曲がっていきます。
インフォメーションは少し感じますが、薄いです。

●足回り
フロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーン
タイヤはサイズが225/55R17、銘柄はヨコハマGEOLANDER G95 
基本的には乗り心地がよいが、エルグランドと同じく微小な路面の凹凸を拾ってコツコツと振動がわってくる。大型サンルーフが付いていたせいか、常に車体の重心が高く感じて、左右の揺れが増幅されるような感覚があった。でもフォレスターのサンルーフは大きいので魅力的。

             大型ガラスサンルーフ (これは動画ではありません)

●ブレーキ
特に違和感なし。

●静粛性
少しよいくらい。

●シート
フロントはサイズは問題ないですが、クッションの底付き感があって、長時間乗っていると疲れそうな感じがしました。
走行中に乗ってはいませんが、リアはリクライニング機構があり、結構快適に過ごせそう。
ただし、センターのクッション部分に回転式のカップホルダーがあり、せっかくボディが大きくなって3人掛けできるスペースができたのに、3人掛けしたくても座面が硬くてする気になれないのがのが残念です。



●内装(インパネ)
エアコンの表示パネル周りをピアノブラックにしたり、シルバー加飾部を落ち着いた色調に変更したりと、マイナー前に比べて質感が向上しています。エアコンも左右独立温度調整式になった。



メーターは文字盤の字が小さく感じました。20代の人にはこのくらいでもいいのでしょうが、自分のように40代になってくると、小さい文字だと見にくく感じます。そういう点はトヨタ、日産のクルマは考えて作っていると感じます。



結構期待して乗ったのですが、やはりレガシィよりは下ということをなにかにつけて実感させられます。エンジンは良くなっていると思いますが、乗り心地、シートの出来、静粛性、ドアを閉めたときの開閉音など、値段なりのものを感じる部分が少しずつ見受けられて、それが残念なのです。それは自分がレガシィからフォレスターに乗り換えた当時にも感じたものです。インパネやメーターなど見た目の質感は上がっているかもしれませんが、もっと本質的な部分にお金をかけて、熟成していってほしいと思いました。ターボだとまた印象は違うんですかね。
フォレスターは好きなクルマなので、もっと自分に「欲しい!」って思わせてくれるクルマになってくれることを願っています。