スバル トレジア2011/07/02 01:50

試乗記30台目はスバル トレジア。
ご存知の方も多いと思いますが、トヨタ ラクティスのOEM車です。しかし、単なるOEMではなく、フロントマスクを替えたり、足回りにもスバルの手が入っているとのことで、雑誌ではラクティスに比べて評判はいいのですが、はたして...。

試乗車
スバル トレジア 1.5 i-S 2WD 標準車 152万2500円


●外観デザイン
基本的な造形は良いと思うのですが、細かいラインがうるさいです。
ラクティスに比べたらマシですが、フロント周りはもう少しすっきりしていても良いのではないでしょうか。テールランプはフォレスターに似ていて結構好きです。



             全長3995mm×全幅1695mm×全高1585mm
                ホイールベース2550mm、車重1110kg



●エンジン
1.5リッター直列4気筒DOHC
80kW(109ps)/6000rpm、138Nm(14.1kgm)/4400rpm
吸気側のみ可変バルタイあり。
ちょっと音や振動ががさつ。あまり回す気にはなれませんでした。
パワーは特に過不足なく、これでも十分だと思います。

●ミッション
7速マニュアルモード付きCVTでパドルシフトもついていました。
Dレンジだとルーズな感触。マニュアルモードにすると、ダイレクト感が増して走りを楽しめますが、エンジンの回転がスムーズでないし、音も良くないのでミッションのダイレクト感をスポイルしてしまっているのが残念。
なぜかレバーで操作したほうが変速レスポンスが早く、パドルで操作するとほんの一瞬ですが、遅れを感じました。

●ハンドリング
電動パワーステアリングです。
微小な舵角での応答がいい。インフォメーションも多少伝わってきてスポーティー。

●足回り
フロントがストラット、リアがトーションビームです。
タイヤはサイズが175/60R16、銘柄はダンロップSP SPORT 2030です。
常にゴツゴツと跳ねます。乗り心地がよくありません。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがドラムです。
特に違和感はありませんでした。

●静粛性
あまり静かではありません。「ゴー」というこもり音がします。

●シート
クッション、背もたれともサイズは十分。クッションは硬いが座り心地はいい。
足回りの悪さをシートでカバーしている感じです。

●内装
インパネのデザインが好きになれない。空調の吹き出し口の形が妙にカドカドしかったり、変に力が入ったデザインで落ちつかないんですよね。
個性をつけるためにむりやり造形したように感じられます。



メーターは小ぶりです。デザインはいいというほどではないですが、悪くはないです。


スバルが手を加えたとはいってもやはりトヨタ味を感じます。どうも演出の仕方が好きになれません。欲しいという気持ちにはなれませんでした。
私もアラフォーなので、疲れるクルマは嫌いです。
それは決してスポーティーなクルマが嫌いといっているわけではありません。
欧州のクルマには乗り心地がよく、静粛性が高く、快適だけれども楽しいクルマが多数存在します。
たしかにこの価格で実現するのは難しいかもしれません。
しかし、この価格帯では軽自動車も入ってきます。
単なる買い物の足、通勤の足としてのクルマであれば、軽で十分だと思います。
実際、日本の新車販売の4割弱は軽自動車なのですから。
そこであえて高い税金を払い、このクルマを買う価値があるのかと考えたとき、走りや質感の面で、そこまでの価値は感じないというのが自分の感想です。しいて言えば、サイズが大きい分多少室内が広いことくらいでしょうか。
こんなことでは、そのうち日本からはコンパクトクラスがなくなって、すべて軽自動車になってしまうのではないでしょうか。